鍼灸師とは

鍼灸師とは?

鍼灸師とは、鍼(はり)と灸(きゅう)を用いて、ツボに刺激を与えることで、人間が持つ自然治癒力を高め、体の不調を改善します。東洋医学ではツボのことを「経穴-けいけつ-」といいます。人間の体には361穴以上の経穴があります。鍼灸施術は、その経穴を刺激して、内臓機能の回復や、血液の流れを良くしたり、免疫力を高めたりなどの効果があるとされています。薬のような副作用はなく、様々な症状や分野において効果を発揮し、老若男女問わず、一人ひとりに合ったオーダーメイドの施術をすることができます。また、国家資格としては「はり師」、「きゅう師」の2つに分かれており、同時に2つの資格を取得する方が多いため、2つの資格を持っている方を「鍼灸師」と呼ぶようになりました。

活躍の場が広がっている鍼灸師

鍼灸師は、医療系の国家資格です。2018年にはWHO(世界保健機構)が東洋医学を公式に伝承医療として認定し、世界的な規模でその存在が知られるようになりました。様々な国や分野で鍼灸施術が行われています。

スポーツトレーナーとして
選手をサポート!

様々な分野で活躍している鍼灸師ですが、スポーツの世界でも求められており、鍼灸師の資格を持ち、スポーツトレーナーとして活躍されている方がたくさんいます。鍼灸施術は肩こりや腰痛だけでなく、メンタルケアや体調不良のケアにも効果があり、スポーツ選手がなるべくベストな状態でプレー出来るように、サポートすることが出来ます。また、スポーツ選手の方は競技中などに風邪を引いたり、痛みが出たとしても風邪薬や鎮痛剤はドーピング検査で禁止されている物質が含まれている場合があるので、服用が出来ないケースが多いです。しかし、鍼灸施術であれば体への負担やドーピング検査を気にせずにスポーツ選手の身体をケアすることが出来るのです。そして効果に即効性もあるというのも、スポーツ選手から鍼灸施術が求められる理由の一つです。

美容分野でも求められる鍼灸

近年、美容鍼灸の需要が高まっていて、SNSやテレビ等でも取り上げられ、全国各地に専門の鍼灸院が出来るほど、美容鍼灸の人気が高まっています。美容鍼灸とは、顔に鍼を刺し、刺激をすることにより、肌の表面的な部分はもちろんのこと、体調を整えながら、体の内面から働きかける美容法です。化粧品やエステなどは表面的なアプローチが主となるので、美容鍼灸は身体により良い施術と言えるでしょう。

鍼灸院を独立開業! ~女性も活躍中~

鍼灸師は独立開業が法律で認められており、鍼灸院を開業することができます。スポーツ鍼灸や美容鍼灸、女性特有の疾患・悩みを改善するための治療院など、様々な症状や専門性の高い治療院を開業することも出来ます。鍼灸師は国家資格を持つ専門職です。資格を取得し、経験と技術を磨くことで生活環境に合わせて自分で働き方を決めることが出来ます。近年、本校でも女子生徒が増えています。自身の結婚や出産など生活環境の変化があっても、無理なく働けることもこの職業の魅力でしょう。

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