東日本医療専門学校トレーナーコラム (柔道整復師)(鍼灸師)Vol.8コラム

『水分補給とスポーツドリンク』

こんにちは。
今回のトレーナーコラムは楽天スクールトレーナーの高橋が担当します。

先日、山形の天童市にて楽天ソフトボールスクールの夏合宿に帯同させていただきましたが、会場がこれまた暑い!!
35度近い猛暑の中での練習だったので暑さでダウンする選手がちらほらと・・・
幸い大事には至らず、水分補給と涼しい場所で休ませると回復したので良かったのですが、とくにこの時期は脱水症状などに非常に気をつかわないといけません。

脱水症状の予防として一番に挙げられるのは水分補給で、水ではなくスポーツドリンクが良いというのはみなさんもご存じだと思いますが、じゃあどの成分がいいの?ということまで理解して飲んでいる人はなかなかいないと思います。
別にどんなスポーツドリンクを飲んでもハズレは無いのですが、目的を理解して摂取すればパフォーマンスも変わってくるので今回はその辺を説明していきたいと思います!!

まず初めにアイソトニック(等張性)とハイポトニック(低張性)について。
早速小難しい横文字が出てきましたが、これは浸透圧のことで、アイソトニック(等張性)は血漿や体液と等しい浸透圧でハイポトニック(低張性)はそれより低い浸透圧のことを示しています。
市販のスポーツドリンクはアイソトニックが中心なのですが、運動中に関しては水分が多く失われるため、水分補給という面では低張性のハイポトニックが優れています。
じゃあアイソトニックは適していないという訳ではなく、アイソトニックは普段の体の状態に近づけているので日常生活や運動前の30分前ぐらいに飲むのに適しており、最近ではアイソトニックでも運動中に吸収しやすい成分の開発なども進んでいるので、一概にダメだという訳でもないようです。
これは個人的な意見ですが、ハイポトニック飲料は低張性なだけあって味も薄く、あんまり美味しくないですしね・・・(笑)
ちなみにアイソトニックは水で薄めればハイポトニックになるため、運動中にスポーツドリンクを飲むとお腹がタプタプになったり、口の中が粘つきやすい人は試してみるといいかもしれません。

次はスポーツドリンクに含まれる成分の話をしたいと思います。
スポーツドリンクの成分でよく聞く名前といえばアミノ酸とクエン酸ではないでしょうか?

長時間の運動や激しい運動では、血液中のアミノ酸(BCAA)が少なくなり、この減少を感知して脳が疲労し、筋肉の活動を抑制させているといわれています。
しかし、運動前や運動中にアミノ酸を摂取すると、疲労の感知を遅らせることができ、運動中の疲労対策に効果的となります。
必須アミノ酸の一種BCAAはバリン・ロイシン・イソロイシンの3つを合わせた総称で、体内では合成できないことや、摂取後30分程度で血中濃度がピークになるのでなるべく運動前に取るのが理想的です。

クエン酸はクエン酸サイクル(クレブス回路)を回転させる源であり、このサイクルはエネルギーを発生させ、一説では疲労物質とされてきた乳酸もクエン酸を取ることで再びエネルギーの元に戻すため、疲労回復に効果があるそうです。
クエン酸は摂取してから約2時間しか活動しませんので、運動中や運動後にこまめに摂取することが効果的です。
また、通常健康な人の体は弱アルカリ性に保たれていますが、疲れてくると酸性の方へ傾いていきます。
クエン酸は、酸性に傾きがちな現代人の体を弱アルカリ性に保つ働きもあるといわれていますし、この他にも、唾液や胃酸の分泌を促して食欲を増進させたり、血液をサラサラにしてくれたり、肝臓の機能を高めたり、減塩効果があるので、高血圧の予防になったりするので、まさにいいことづくめですね!!

紹介したアミノ酸・クエン酸ですが、この2つをうまく吸収するにはビタミンB群が必要なのですが、ビタミンB群は吸収されるのに時間がかかるので普段からの摂取を心掛けましょう。

以上で運動前・運動中・運動後で必要な成分が大体理解できたでしょうか?
スポーツドリンクのパッケージに書いてある成分で、自分にあったものを選べるようになればいいなぁと思い書かせていただきました。
他にも糖分や電解質の話もしたいのですがこれ以上進むと理科の授業になってしまうのでこれぐらいで(笑)

汗をよくかく時期になりましたが、水分補給などこういった些細なことがケガや障害などの予防やパフォーマンスの向上に繋がると僕は思い日々活動しています。
このコラムを通じてなにか今後に役立つ情報を発信していきますので次回も宜しくお願いします。

楽天イーグルスベースボールスクールメディカルトレーナー
宮町鍼灸整骨院 院長
高橋 佳史

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